インラインユニットギヤ

 400クラスインラインユニット用の試作ギヤだ。
好評なインラインユニットであるが、150ワットの以上の入力を望む声が多く、ブラシレスモーターに対応したギヤの開発が必要の様だ。現在標準のギヤ材質はPOМ(ポリアセタール)樹脂ギヤでありギヤメーカーより規格ギヤとして市販されている物を使っている。その後PA(ナイロン)などの樹脂で歯幅を広げた物も試作したが、200ワット強では舐めてしまった。
やはり金属ギヤに勝る物は無いかと判断した。しかし、金属の場合音の問題と潤滑の必要性がありオープンタイプの当社ユニットには不向きな組み合わせとなる。そこで色々と以前から考えてはいたのだが、仕事の忙しさに追われ手つかずであった。
此処にきて、リーマンショックからの急激な経済悪化で仕事量も激減した。
そんなときこそ、頭を捻るチャンス、閃きがあった。
以前どこかのメーカーカタログに金属の中に固体潤滑材(主に黒鉛)を微細で均一に分散させた物があった記憶がある。しかも手持ちの書籍棚にあるはずであった。早々に調べ見つけた。休みに入る前に手配し購入した。上の画像が素材である。下の画像はギヤに加工したものだ。固体潤滑材の効果を期待したいところだ。

 「今週のヨシカワ」ご覧の皆様、今年一年読んでいただきましてありがとうございます。寒風と不景気の風が吹き荒れておりますが、当社は皆様の要望に敏速に対応し、2009年を皆様と二人三脚で進んで行きたいと考えております。
 来年も、よろしくお願いします。 よしかわ

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