T氏からパイロンエンジンを預かった。
エンジンマウントの製作の為だ。「МB40PROFI」生まれはヨーロッパ方面の様だ。
クランクケースのカバーは、肉薄の鉄製である、恐る恐るネジを緩め取り外してみた。即、鉄製の理由が理解できた。なんとクランクピンとの接触部分に「硬質クロームメッキ」が施されていた。
熱膨張の少ない鉄製と硬質クロームメッキの組み合わせで、前後方向に動くコンロッド大径部のクリアランスを管理していた。また、その奥のクランクシャフトには、バランサーにタングステンと思われるウェイトが埋めこまれていた。
この次に続く。

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