ギヤの製作

 三重県のA氏から、古いオーディオ機器の再生を試みているとの事で、ギヤの製作依頼でメールをいただいた。
モジュール0.4の30歯、モジュール0.5の17歯を組み合わせたギヤが欲しいとの事であった。当然当社にはホブ盤があり製作は可能だが、1個だけのギヤ製作となると数千円の単位となってしまいます。そこで目に付けたのは、タミヤ製電動カーパーツのギヤでした。ネットで調べましたところ樹脂ギヤからアルミ、スチィールギヤまでもの凄く種類も多く、必要なギヤも見つけることが出来ました。30歯はアルミギヤ、17歯はスチィールと材質が異なる物となり組み合わせに多少細工が必要でした。
下記文面がA氏からのメールの一部です。
「早速の御返事に感激しております。
古い機器のアキレス腱であるギアの確保できる見通しが着いて、本当に感涙です。
数年前、このプレーヤーで鳴らしている少しコアな静電スピーカーは、振動膜がやられました。
修理に必須なこの極薄膜を、数か月探し続けてあきらめかけていたとき、インドアプレーンの膜がありました。
模型業界恐るべしです。」

 A氏から嬉しい知らせがあった。
「ヨシカワ様こんばんは、Aです。
先ほどギアを受け取りました。
んんんー。
精密過ぎて、少し場違い位です。
もちろん収まるところにビッタシおさまりました。
実は、オリジナルギアは加水分解で破壊されていて、歯数はシャフト間の芯々距離で計算したので少し自信が無かったのです。
これで30年物LPプレイヤーも復活の目途が着きました。
今回はありがとうございました。
それから、このような事で難儀している連中が結構居ますが、貴社を紹介しても宜しいでしょうか?
もちろん内々にですが。
(古い弱電系及び古い自転車パーツ)」

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