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1段ベルトダウンユニットでスワリの良い飛行を楽しむ その3
その4
 リンケージ

 操舵系のリンケージはごく一般的な形式ですが、エレベーターはこれまた本格的なフルサイズのスタント機と同様の2サーボ仕様にしました(猫に小判…というでない!)。

 丈夫なカーボン製のホーンはもちろん、両側ボールリンクのリンケージやラダーのワイヤー・リンケージがより剛性の高い「単線」になっているなど、細かいところにもカシオペアのコダワリが出ています(写真8)。 ところで、このボールリンク、どこかで見たことがあるな〜と思ましたら、JRのヘリ用のものでした。 90クラスの3Dヘリに使えるボールリンクはガタもなく、耐久性も抜群です。 こんなところにも、300フライト先でもヘタラない機体づくりが表われています。

 完成した機体は、胴体1820g(モーター、ベルトユニット、コントローラー、メカ類込)、主翼630g(メカ類込)、電池460g(ハイペリオン5S3300-45C)で、計2910gとなりました。 今後、6セルの電池やひと回り大きなモーターを積んでも3100g強で仕上がるでしょう。

 まずは私の指に合わせたスポーツマンやアドバンスドの練習用に、初めは5セルでおとなしい組み合わせにしてあります(これで充分ですが…)。
写真8
写真8/エレベーターのリンケージは本格的な2サーボ仕様。 ガッチリとしたカーボン製のホーンとガタの出にくいリンケージにコダワリを感じる。

 本機の体力は?

 では、おなじみの体力測定で(写真9)、以下のようになりました。
●モーター…ハイペリオンHS3026−Kv1000(199g)
●減速此…1:2.0 (モーター側20歯:ペラ側40歯)
●プロペラ…カシオペア15×8
●コントローラー…SBEC付100A
●電池…ハイペリオン5S3300-45C
●回転数…7740rpm/64.4A/1177W

 機体重量1kgあたり404Wと普通のスタント練習になら十分な入力です。

 写真9/おなじみの体力測定。
写真9
 ところで、モーター重量100g当たりの590W入力と、今まで私自身が皆様に安全性からお薦めしていた限界値の350Wを大きく超えているのに、飛行後のモーター温度は外気温+20℃以下にしかなりません。 いかに冷却性に優れたヘリ用高回転モーターだとしても、計算上では確実に「モーターとお財布の焼き殺し」の発熱量なので、どうしてなのかは私自身が迷っています。 ただし、小型(軽量)のモーターで済めば、減速ユニットを使用してもー般的なアウトランナーモーターと重量的なハンデはなくなります。

 話題がそれますが、体力測定の画像にはめているJR製のグローブは寒いときにはとても重宝します。 冬場は品薄でしたが、秋冬にむけて、今から準備されることを絶対お薦めします。

その4へつづく
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