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ドクター角倉の電動機情報(掲示板より抜粋) 81)

81) ニッケル水素の保管と朝一番 (2005年1月21日〜2月16日)

ニッケル水素の保管

最近、雨や風のためフライト回数が減っているので、フライト後に放電し、そのまま保管してあるニッケル水素の事が気になってきました。
そこで、電圧を測ってみたのですが、パックによってかなりバラつきがあり、中には7Vを下回っているものもありました。(6セルパック)
この電圧が低かったパックも、使ってみれば何とも無かったのですが、未使用期間が長くなった時にはそれなりに注意が必要と感じました。


前日に充電したニッケル水素

冷めたニッケル水素バッテリーをそのまま使用すると、パワーが出せなかったり、フライト時間が短かったりするものですが、前日に充電したニッケル水素がどの程度の性能になっているのか、
ちょっとデータを採ってみました。

 前日充電したものを15℃で使用:28mΩ 6100rpm 6V 43A 258W
 その後ストーブで55℃に加熱:20mΩ 6300rpm 6.7V 49A 328W
 通常の、充電直後使用のデータ:18mΩ 6700rpm 6.9V 57A 393W
 (Intellect3600。スタート時近辺のデータ)

冷めた状態では、内部抵抗が高くて電圧が低く、パワーが出ていません。
でも、外部から加熱してやる事で、内部抵抗が下がり、電圧も回復しています。
今回は、1パックだけの計測なので不備な点も多いデータなのですが、「ニッケル水素が温度に敏感」な事だけは良く現れていました。


ニッケル水素

ニッケル水素バッテリーは、温度管理が必要です。R/Cカーでは、INTELLECTを5A〜6Aで充電し(冷却のためのファンは使いません)バッテリー温度を55度程度にすれば最高の性能が得られるようです。R/Cカーでは、走行中に風直接を受けないように、保温対策を取っているようです。
(yasujun3氏)


朝一番のフライト

「ニッケル水素を朝一番で使いたい場合」について質問があったので、今感じている事をまとめてみました。

まず、ニッケル水素は、充電したての温かいうちに使用するのが一番なので、それ以外の場合では、最高の性能を発揮させるのは無理と思われます。

朝一番のフライトの為には、充電時間がとれないため、前日に充電しておいたバッテリーを使用しなければなりませんが、冷たいままでは、とにかく、パワーが出せません。
少しでも調子を良くする為に、バッテリーを温めてやる必要があります。

温め方には、追い充電と、外部から加熱する方法がありますが、追い充電は避けた方が良いと感じています。
この様な元々悪い条件の場合について実際に調べてもあまり意味が無いので、弊害がどの程度なのかは予想の部分も多いのですが、追い充電を数分間するだけでは温度上昇が不十分ですし、過充電を度々繰り返す事は、その分、寿命にも影響があるような気がするからです。

前日に半分程度充電しておく事も考えられますが、それについては、充電しておく量とか、その時々の気温などによって、様々の結果が予想されるので、一概には言えないところです。

実際には、朝一番のフライト用に1〜2本だけ前もって充電しておくのはしかたないとして、他のバッテリーは、朝起きてすぐに充電を始めるのが良いのではないでしょうか。

それと、充電開始時のバッテリー温度も、出来れば20℃以上の方が良いと思っています。


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