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ドクター角倉の電動機情報(掲示板より抜粋) 73)
73) ラジコン飛行機の炎上(発火)リスクとマネージメント PL法 (2004年9月14日〜10月25日) リポの出火について 先日、クロスウインドの飛行場で、リポ(22.2V-4000mAh)搭載機が、墜落直後に発火し炎上するという事故がありました。 この季節だった為、他に被害は及びませんでしたが、今後のリポ使用にあたっては十分な注意が必要です。 「電動機の集い」でのリポ搭載機の扱いについて リポの墜落による発火は、登場当初からウェブサイトで報告されていた事で、事故の心配はしていたのですが、「電動機の集い」ではこれまで特別な規制や対策を行っていませんでした。 しかし、今回の墜落発火事故によって、このままではいけないと感じる様になりました。 そこで、色々考えてみたのですが・・・ まず、対策として一番簡単なのは、リポ使用の大型機やスピードのある機体は「尾島の集い」では飛行しない事です。 ただそれでは、現在の国内には使用規制がある訳ではありませんから、尾島で飛ばせなくても日本全国のどこかでは飛んでいる訳で、本当の問題解決にはなりません。 一番恐いのは何も知らないで使っている事です。 安全に関する情報を提供したり、今後の技術発展の為にも、ただ飛行禁止にするのでは無く、様子を見ながらやってみるのも一つの方法かと考えました。 そこで、今回の試みとして、これまでの様に無制限に飛行を認めるのでは無く、次の様な方法で行ってみる事にします。 まず、リポ使用の参加申し込みがあった場合、「墜落によって発火の可能性がある」事を「知っているかどうか」と、その「対策」について申込者に尋ねます。 これは、製造物責任法(PL法)の「指示・警告上の欠陥」や「開発危険の抗弁」などにも関わって来る可能性があるとも考えられるからです。 また、当日の気象状況などによっては、例えば、風が強かったり、周囲が乾燥していたりする場合は、機種によって、飛行中止をお願いする事にします。 主催者側としては、消火器を用意する必要があるでしょう。 なお、法律の事など良く解らないのですが、PL法については、こちらを参考にしました。 http://okamura.law.co.jp/okamura/PL_Law/ ラジコン飛行機の炎上(発火)リスクとマネージメント 電動の集いではいつもお世話になっております。 確かに角倉さんの言われるとおり、現在のリポの急激な進歩とその広がり方には危惧を感じます。 性能のみで安全性の機構をまったく持たないリポは、その内部抵抗の低減化とともに樹脂被服を貫通する傷を負えばいとも簡単に発火にいたります。 私がまだ、リポを全面導入していない部分もここにあり、一貫して、リチウムイオンを使用しています。(小型機しか対応できませんが) 確かに、飛行技術やその機体の性質から「発火の危惧」が大きい場合は、飛行を見合わせて頂くことも必要かもしれませんが、根本的な解決にならないことは、角倉さんの気が付かれている通りです。 日本の大手メーカーがリポを標準としないことも理由がここにあります。 携帯電話でも一時期リポを厳重な安全回路を組み込み発売しましたが、事故が相次ぎ(原因は全てコンビニで安価に売られている「コンビニチャージャー」です。)リポから撤退してしまいました。 私は「ガソリン機」も飛ばしていますが、これもまた墜落すればかなりの確立で発火炎上に至ります。大型機ゆえ、メンテを怠れば通常のラジコン機では壊れない所も壊れている時があり、安定運用をするためには以外に手間がかかります。 リポの現在ある現状からは猫も杓子もリポとは行かないまでも、この普及率から考えて、模型工業会あたりが、「安全運用」を啓蒙すべき時期なのかもしれません。 万一民家に墜落、炎上となればリポではなく、ラジコン機バッシングが始まることは必至と思います。 リポ使用者に対して、最低限の知識の確認と発火のする可能性を持っていることを確認することも重要ですが、マスメディアに対しても同様に「リポ万歳」の記事ばかりでなく、我々の方からもアプローチしていくべきではないのでしょうか。 様々な新しい試みにチャレンジしてきた電動の集いの参加者に対して、ただ規制を課すのではなく、自らが「安全運用の伝道者」として参加して頂けるよう啓蒙することも一つの手段かと考えます。(それで、リポの危険性が減るものではありませんが) 秋の集いで飛ばさせていただいた「ゴム動力機のラジコン化」も一つの回答と思っております。 最後に、電動がより良い未来を得ることを祈って筆を置かさせていただきます。 長文ご容赦くださいませ。 (くろ氏) Re:ラジコン飛行機の炎上(発火)リスクとマネージメント くろさん、書き込みありがとうございます。 安全の問題は、ラジコン飛行機にとって大変重要な事ですね。 今回のクロスでの発火事故では、主要部が燃えてしまったため、火元の特定は出来ませんでしたが、事故が頻発すれば、くろさんが心配された様な、空物ラジコン全体の問題にも発展しかねません。 ラジコンは、色々な環境に応じて、個人個人でやっているため、中々一まとめにして言う事は出来ないのですが、無理をしないで、安全に注意して楽しんでいただければと願うばかりです。 PL法の事 PL法(製造者責任法)は、商品を製造するメーカーは当然その責務を負う事になります。LIPOやニッケル水素電池は、殆どが輸入品ですが、その商品の製造責任を問われるのは、輸入業者でです。そのリスクを避けるために、PL保険に加入しています。 余談になりますが大手メーカーと取引を始める場合は、まず保険に加入しているかどうかを聞かれます。 輸入した商品を加工することなく販売する場合、商品のどこかに必ず輸入者の名前、住所を記する必要が有ります。 しかしながら輸入業者が輸入した商品を代理店等に販売した後、代理店ないしは第三者が手を加えた場合、輸入業者はその責務を負う事は有りません、従って輸入者名を記する必要は有りません。現在市販されているLIPOの大半は、取り説等に「自己責任」において使用するように記されています。即ち輸入後「生産者」の意図とは別に、改造されている事になります。 ここでLIPOの安全性等を書きますと、違う方向に動いてしまいますので割愛させていただきます。 もし(ご質問は、弊社のHPからお問い合わせ頂ければお応えいたします。) PL法は消費者を守るために有るのですが、それに付込んでお金にしようとする人も居ます。 輸入業者が一番頭を痛めるところです。PL法によって、潰されてしまう会社も有ると聞いています。 それも業者自体の自己責任です。 (yasujun3氏) LIPOは危ない? 私の持っているLIPOを色々な手段で破壊してみました。 (真似はしないで下さいね。) 1.8M上からコンクリートの床に投げつける。 2.カッターナイフできりつける。 3.釘を打ち付ける。 4.かなづちで滅多打ち。 5.ニッパーで切断。 6.24V48直並列のセルをショートさせる。 7.12Vの充電器で7.4Vのセルを充電(保護回路付きのため過充電せず) 6が一番怖かったですね。火花と白煙がすごかった。 結局は発火はしませんでした。ショートは一番危険ですね。 新しい商品が手に入るたびに先破壊しています。 一寸もったいないようですが、新しいものに挑戦するためには仕方がありません。 (yasujun3氏) ドクター角倉の電動機情報 一覧に戻る |