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ドクター角倉の電動機情報(掲示板より抜粋) 47)

47) AXIモーター (2003年5月19日〜5月21日)

AXIモーターの巻き線抵抗値

モーターの巻き線抵抗値は、モーターの性格(何セルのとき何アンペアで使ったら良いか)を知る上で大変重要な数値です。そこで、AXI-2820/10, AXI-2814/10, AXI-2808/16についても自分で計測してみました。
メーカーが公表しているデータは、AXI-2820/10は製品に付いている説明書にRi=40mΩとあり、AXI-2814/10やAXI-2808/16は、ここ↓などにある様に、
http://www.modelmotors.cz/index.php?id=en&nc=produkty_vypis&url_ps=axi_2814_10&id_odkazy=m_ac
AXI-2814/10 Ri=47mΩ
AXI-2808/16 Ri=90mΩとなっています。

ところが、実際、私がいつもやっている様に、モーターから出ている3本のコードのうちの2本の間の抵抗を計測してみると、
AXI-2820/10では22mΩ(公表値は40mΩ)
AXI-2814/10では15mΩ(公表値は47mΩ)
AXI-2808/16では29mΩ(公表値は90mΩ)
となっていたのです。
モーターとコントローラーを繋ぐのは3本のコードですから、モーター内部のコイルや結線がどうであっても、巻き線抵抗については2本のコード間の抵抗で比較すれば良いと思っていたのですが、AXIモーターの抵抗値には何か別の意味があるようです。


セル数とモーター巻き線抵抗値

私のこれまでのブラシレスモーターの経験(それ程多くは無い)からすると、例えば初期40アンペアセッティング用には、巻き線抵抗値(mΩ)が〔セル数×2〕mΩ以下のモーターが良いように感じていました。
具体的に言えば、7セルで初期40Aセッティングなら、巻き線抵抗値が14mΩ以下のモーター14セルで初期40Aセッティングなら、巻き線抵抗値が28mΩ以下のモーターという事です。それと、当然の事ですが、使用電流域が変わって初期50A用となればこれより小さい抵抗値のモーター、初期30A用となればこれより大きい抵抗値のモーターがふさわしい事になります。
これからすると、巻き線抵抗値22mΩのAXI-2820/10は、10セルで使用する時40A以下、巻き線抵抗値15mΩのAXI-2814/10は7セルで使用する時40A以下の使用に向いていそうなのです。


AXI-2820/10レポート

角倉さん、ご無沙汰しております。 m(__)m
丁度使用しておりますので感想をアップいたします。 AXIの共振振動はすごいですね、これほど激しいのは初めてです。 現在は丈夫なマウントを使用すれば問題なく運用出来る事が分かり使用しています。

機体のスペックは以下の状況です。
全長   /1065mm
全幅   /1200mm
全備重量 /1550g
翼面積  /27dm2
プロペラ /APC 11*8
アンプ  /Jeti ADVANCE 70A
バッテリー/RC-2400 10N

初期の瞬間値  48A 8800rpm 1814g(予想静止推力)
初期の安定値  45A 8500rpm 1692g
初期以降    42A 8300rpm 1614g
スロットル中立 10A 5000rpm  586g

ご覧の様に承知の上で過負荷設定しています。ただ、48Aを記録するの5秒以内で直ぐに45A程度まで下がりますので上空での負荷減少を考慮すると初期では42〜43A程度を予想しています。
実際に飛ばしている状態の水平飛行ではスロットルはハーフ以下まで下がっていますので、消費電流は10A以下で飛んでいる様です。これでスポーツマン等の練習をしていますが、上昇ではスロットル8割程度でも充分でフルにする必要は有りませんから実際40Aを越えて流れている事はほとんど無さそうです。
プロポのタイマーをスロットル連動の5分設定でタイムアップ後に穏やかに周回させて着陸後に大電流放電での残量計測結果は以下の様になりました。
15A放電の単セルあたり8.8Vカットで残量500〜800mAh。
多分、スロットル連動タイマーは6分設定でも問題無さそうです。また、3300mAhを使用すれば、実フライト時間は10分を越えて飛べると思いますので時間的にも充分すぎるほどです。
発熱に関しては吸気口が小さめなのと過負荷設定ですので多目ですがヒートシンクを追加して対策しています。この時期なら熱いですがずっと触っていられる程度の発熱です。真夏ではちょっと厳しいと思います。
それから面白い特徴が有りました。ループの上昇時にマーチやコンドルとは逆で左ラダーをやや強めに当てる必要が有りました。変な癖が有るなぁ〜と思ったのですが、よくよく考えて見るとモーターの回転方向が逆なのでジャイロ効果が逆方向に出ると言う事らしいです。当初、あまり期待しておらず、ブラシモーター+ギヤダウン程度で充分と考えていたのですが、機体を軽く仕上げる事が出来れば充分使えそうです。(杉山@静岡 氏)


Re: AXI-2820/10レポート

杉山さん、レポートありがとうございました。
データを拝見すると、随分調子が良さそうですね。私は、メーカー指定のコントローラーだったので、APC11×7Eや
エアロノート10.5×8が杉山さんの11×8と同じ回転数でした。電流値はそれ程高くはありませんが、機体が重かったせいもあって、モーターの発熱状態からこれくらいのペラが限界と感じていました。
結局、コントローラーによってかなり性能が変わってしまうようですね。(もちろん、機体や飛ばし方によっても)
ジャイロ効果による癖の件ですが、飛行機の癖は、様々な原因があるので一概に言い切れませんが、私も以前、ダイレクト駆動でのジャイロ効果の強さを感じた事はあります。特に、今回のような質量のあるアウターローターでは影響が大きいかもしれませんね。
当時、プロペラとモーターのジャイロ効果の大きさについて、簡単なテストをしてみた事がありますが、プロペラの影響の方がずっと大きかったと記憶しています。この辺の事は物理に強ければ簡単に計算で出せるものなんでしょうね。



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角倉真広 
kdkr@cb.mbn.or.jp
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