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ドクター角倉の電動機情報(掲示板より抜粋) 45)

45) Ni-MH3300の使用 (2003年3月17日〜3月25日)

6セルRC2400

私の場合、今では、Ni-MH3300の使用がメインになったので、これまで使っていた7セルRC2400は、6セルや10セルに組み直して再利用しています。 当然、この時の繋ぎ方はハンダ直付けです。
(ハンダ直付けの失敗を耳にする事がありますので、いらなくなったセルで充分に練習して、短時間で作業し終える様にして下さい)

これらのRC2400セルは100フライト以上使用したものばかりですが、それでも、そこはやはりニッカドで、初期のデータはNi-MH3300ザップドを上回っています。

6セルRC2400    12×6E 7600rpm 6.5V 56A 
6セルNi-MH3300 12×6E 7400rpm 6.3V 51A

このように初期はRC2400が上なのですが、その後は、Ni-MH3300の
・容量の多さと
・ある程度温度が高い方が調子が良い
と言う性質に追い越されてしまう事になります。


こんにちは、はじめて投稿させて頂きます。
このバッテリー(Ni-MH3300)は角倉さんが使用に向けてテストを重ねられ先ごろリリースされました物と同じと考えて宜しいでしょうか。重量もRC2400と同等? この商品のセル接続も直付け半田仕上げ?現在購入を考えていますので宜しく回答願います。
(ushio氏)


Ni-MH3300の使用

Ni-MH3300は現在、サンヨー製とGP製の2種類が発売されています。 GP製は容量が大きいのですが、ちょっと重いので、飛行機用としてはサンヨー製と思っています。 サンヨー製Ni-MH3300ならRC2400と同じ重量です。

>・・・先ごろリリースされました物・・・

とあるのが、何を指しているのかハッキリ分かりませんが、サンヨー製Ni-MH3300であるなら、元は同じ所で製造されているはずなので、ノンザップドなら、それ程大きなバラつきは無いと思います。

「ザップド」はバッテリ−製造メーカー以外の業者が、それぞれの技術でやっている事なので、その効果の程は一概には言い切れません。基本的には、化学物質の変質と言うよりも、単純にバッテリ−内部構造の電気的導通を改善しているだけと思われるので、バッテリ−によっても効果が異なるようです。

私が使ってみた「ヨコモ」と「タミヤ」の「サンヨー製Ni-MH3300ザップド」では、内部抵抗減少の効果が出ていました。

バッテリーセルをハンダ直付けしたストレートパックは、大元のサンヨーがハンダ付けを認めていない以上、中々、中間業者が手を出す事は出来ないと思います。 もしあるとしたら、相当なマニア向けの製品で、特定の人に販売するだけのものでしょう。

御質問の商品がQRPの「7セルNi-MH3300」についてでしたら、それは、「サンヨー製Ni-MH3300・ノンザップド・連結板による接続」と言う事になります。 7セルRC2400の代わりとしては、性能はそれなりですが、値段的に一番無難なものと思います。

尚、誤解があるといけないので付け加えておきますが、私は「バルサキット製造」が本職で、製品販売には直接関係していません。 モーターやバッテリ−の情報は私の個人的なものと御理解ください。


角倉さん
回答しにくい内容において大変丁重な対応ありがとう御座いました。 QRPさんの商品ページの説明で今一つぴんと来なかった物で場違いな質問ですいませんでした。購入の参考にさせて頂きます。今後とも電動機540モーターの可能性への研究頑張って下さい。
(ushio氏)

現在、パックされたNi-MH3300は色々な所から発売され、私も、その内のいくつかを使用していますが、どれも「それなり」に同じような性能になっています。

「それなり」とは、ザップドかノンザップドの事や、(市販状態ではありませんが)連結板の有無の事です。

RC2400がRC3300になってエネルギーが増加した分を、どういう風に利用して行くのか。 「パワー」にするのか「時間」にするのか、あるいは「軽量化」に役立たせるのか。 これは、各自の考えや都合で決めるしか無いでしょうね。 もし、これまでのモーターを使って7セル市販パックバッテリーで程々に楽しもうとするなら、QRPの7セルRC3300が良いでしょう。

私は、新しい物への挑戦という意味もあって、6セルにしているのですが、そこには大電流なりの難しさがあります。 でもそれを克服して行く楽しさもあります。 6セル540ブラシモーターがどの程度の飛びなのかは、「集い」で御覧いただければ良いのですが、来られない方の為に表現するとすれば、「6セルか7セルかは、言われなければ分からない」と言った程度になると思います。


Ni-MH3300の充電について

私は、Ni-MH3300の充電に「シュルツェ636」や「パワーバランス」を使っています。

「シュルツェ636」では、4.5A定電流、カット方法はニッカドと同じオートカットにし、これで、充電終了時のバッテリ−温度が30度台半ばと、ちょうど適温と思われる程度になっています。

この様に、私の場合はシュルツェで問題無く充電しているのですが、最近、もう一人のクラブ員のシュルツェでは、カット時、50度近くになっている事に気付きました。

自分の機材ではないので、高温の原因が充電器かバッテリ−なのか、すぐ調べられませんが、ちょっと気になったので、原因が判ったらまた報告します。


14セルでサンヨー3300

さっそくですが、ひさしぶりにダクト用に14セルパック(2400mAhニッカド)を充電して(3dcして)2300くらい充電したのを確認して使用すると普段なら初期40A流れるはずが、20A程度で1セルだけ発熱がひどいのです これはそのセルだけ「逝ってしまった」ってことでしょうか? すでに買ってきてしまってからお聞きするのもなんですが(笑) 仕方がないので14セル分サンヨー3300Ni−MHバラセルザップドを用意しましたが、30セルとかでも大丈夫でしょうか? って言うか、買ってしまったので、テストしたら結果をレポートしま〜す
(かきうち氏)


私は、これまで7セルパックの使用が主だったので、パック内の1セルだけを急にダメにした事は無いのですが、
多セルパックになる程、扱いが難しくなる様ですね。

セルが少なければ、1個のセルの変化がすぐパック全体の電圧に影響し、充・放電のオートカットが働くので安全ですが、セルが多いと、1セル分の影響が薄まるので、弱いセルの変化を読み取れず、弱いセルだけをどんどん痛めつけてしまうのでしょうね。

ニッケル水素はニッカドに比べ、満充電に近付いた時の発熱が急激です。 この事から、ニッケル水素の多セルパックでは、セル毎の発熱にかなりの差が出る事も想像されます。 できれば温度計でのチェックが必要ではないでしょうか。

それと、Ni-MH3300は数回使用してから本調子になるので、少し気長にデータを採ってみて下さい。


14セルNi-Mh 中間報告 その1

充電はシュルツ936 4.5A固定 カット=SENSITIVE
スタート時の温度21度(室温)
3000mAHで充電完了しバッテリー温度45度
最初なので心配で充電終了と同時にファンでバッテリーを冷却しました 温度はなかなか下がりませんでしたので、そのままにしておくともっと上昇していたかもしれません 21度から30度を超えるのに20分以上かかってその後は割りと早く温度上昇していきます

とりあえず2400ニッカドで通常初期37A で10数秒経過後 33A〜35Aで安定するEDFで試してみました
結果はほぼ同じ初期37Aでその後は35Aで安定します 室内でのフルパワー運転は長くはできませんが、スタートして10秒運転 数秒休んでまたフルパワーを3回繰り返しました
ほとんど変化なく、バッテリーの温度上昇もほとんどありません あまり実戦的なテストではありませんが、ダクト機は地上でフルパワーで回し続けるのは「騒音」の問題もありできません おおむね2400ニッカドと変りありませんので、あとは実地で...
セルごとの発熱も感じられませんでしたとりあえず 報告その1 でした
セルは自分で半田直付けしました(かなり少量の半田で実施)
(かきうち氏)



情報ありがとうございます。 RC2400と同じだった様で、一安心ですね。

バッテリー温度が充電によって約25度上がった訳ですが、これくらいは当然で、仕方が無いところでしょうね。

Ni-MH3300は、ある程度温度が高い方が調子が良さそうなので、フライトしたらその時のバッテリ−温度も測ってみてください。



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角倉真広 
kdkr@cb.mbn.or.jp
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