50productsトップページへ > 電動機ユニット > ドクター角倉 > 41
ドクター角倉の電動機情報(掲示板より抜粋) 41)

41) 6セル用のモーター (2003年2月3日〜9日)

ちょっと前に、6セルNi-MH3300用のモーターとして、9ターンを挙げておきましたが、その時のモーターは、模型店でたまたま見つけた「エコー製MDXスポーツ9T」で、データとしては次の様でした。
KV0:6900rpm/V(進角0時の1V当たりの無負荷回転数)
《実際の使用時は進角を4ミリつける》
APC11×7E
ギヤ比:100/21=4.76
ペラ初期回転数:7400〜7800rpm(バッテリ−の状態による)
電圧:6.3〜6.5V(バッテリ−側)
電流:46〜52A

最近、クラブの今井さんが「ヨコモSプロ 9T3W」を手に入れましたが、こちらは、KV0の値が低く、次の様になっています。
KV0:5650rpm/V(進角0時の1V当たりの無負荷回転数)
APC11×7E
ギヤ比:100/24=4.17
ペラ初期回転数:7700rpm
電圧:6.5V
電流:48A

ターン数は同じでも、このようにモーターの種類によって無負荷回転数がかなり異なっている場合があるので、無負荷回転数のチェックは必ず行う必要があります。


9ターンを選んだ理由

モーター選びは使用目的によって変わって来ますから、6セル用のモーターがいつも9ターンで良い訳ではありません。 例えば、ほとんど中速しか使わないトルクロール練習機には、7セルで14ターン、6セルで11ターンで良い結果が出ています。

では、マーチの場合は、と言うと・・・
6セルで11ターンの場合、40A辺りでは好調なのですが、そこからもう少しパワーを上げようとピニオンを大きくしても、効率が悪くなるばかりで、パワーアップに繋がらないのです。 ピニオンを大きくする事でプロペラシャフトのトルクが弱まり、その結果パワーは増えない様です。
 
もちろん、モーターの特性からしても、ハイパワー仕様を狙うのなら、巻き線抵抗を低くして、適正電流域を大電流側に移す必要があるのですが。 そこで、10ターン、9ターンとなって来た訳です。


Ni-MH3300の調子

ニッケル水素は温度の影響を受け易いので、初期回転データーは、かなりバラつきがあるのですが、今日は、いつもより気温が高かったせいか、随分調子が良くなっていました。

いつもなら、
モーター:エコーMDXスポーツ9T
APC11×7E
ギヤ比:100/21=4.76
の組み合わせで、ペラ初期回転数7400〜7800rpmだったのですが、今日は、7900〜8000rpm(52A)が瞬間、見えました。

ブラシモーターの為、今日は、たまたまコンディションが良かっただけかも知れませんが、ニッカドでも季節によって調子が変化していたので、ニッケル水素が、春になってだんだん気温が上がって来たらどうなるのか楽しみです。


*************************
角倉真広 
kdkr@cb.mbn.or.jp
*************************

ドクター角倉の電動機情報 一覧に戻る

50productsトップページへ