50productsトップページへ > 受注生産ベルトユニットタイプE > F3マニアM様のメール
F3Aマニア M様のメール(ベルトユニットタイプE) M様と才川様のご返事メール
千葉県在住の「F3Aマニア」M様よりメールをいただきましたので、ほぼ原文のままご紹介します。

 有限会社ヨシカワ様
お世話になります。
過日製作して頂きましたベルト減速ユニットの飛行試験が出来ましたので、そのご報告を申し上げます。
飛行回数も未だ数フライトで、飛ばす方が忙しくてデータは少ないのですが、ユニットへの私の提案なども合わせて参考にして頂ければ幸いです。

1. ユニットの取り付け状態 ・・・写真参照下さい。

取り付け方法は写真のようにしました。
取り付けプレートは市販品(ホームセンタ)です。
前側から取り付けるためサイドスラストなどの調整が容易です。

モータの冷却風の取入れ口が小さいのでフィンを付けて空気が入るようにしました。

ユニットは結構重いので取り付けスパンが大きくなるよう、プレートを横方向に広げました。
ユニットを取り外してもベルトの張りが崩れないので面倒が無いです。

ベルトのテンション(たわみ)は2mmにセットしてあります。2本のベルトのテンションは若干違いますが今のところ問題ないようです

モーターマウントは3mmのベニヤ板でボックス状に製作しました。
肉抜き無しですが、75gに出来ています。

アンプの冷却は問題ないようですが、モーターがボックスの中なので冷却が少し不足のようです。

プロペラーはAPC 16*8E です。
(木製ペラが入手出来なかった)

1本目のベルトは若干前側に寄っていますが、モータプーリーのフランジとは強く接触していないようです。
カウルを付けた状態です。

エンジンのシリンダーを冷却した大きな開口部は、モーターの冷却風の逃げを考慮して塞ぎました。

スピンナーを外して此処からモータの冷却風を取り入れるようにしましたが・・・
テスト飛行時の私の愛機です・・・110 クラス

全長  1750 mm
翼幅  1720 mm

6セルLipoを積んだ時の重量は 3400g

ちなみに、エンジン機の重量は3200gでした。
エンジンで1年半飛んでいます


2. テスト飛行の感想

 @ 回転数は計画通り 8200rpm 達成しました。
   APC ペラ 16*8E ・・・8200〜8400rpm 
   16*10E ・・・7900rpm

 A フライトの感じでは8200rpmはちょっと廻りすぎで、8000以下が落ち着いた雰囲気になるようです。

 B 16*10Eのペラでは、エンジン機(YS110)の操縦感覚とかなり似ていて降下時のブレーキ具合も、
   ほぼ同じようです。

 C アウターランナーのモーター(エンジェル機)に見られた、降下から水平に引き起こした時のエンコンの
  スカスカ感(エンコンが効かない状態)が無く、水平で直ぐにエンコンが効くように感じられました。

 D 垂直上昇時の引き(パワー)も4サイクルエンジンと同等であり、トルクも太いのでストールターンの
  感じも4サイクルエンジン機に近いものがあります。


3. 回転数と電流

 APCペラ 2種の回転数と電流値です。

 @ フライト的には、16*10Eペラを使いたいところですが、モーター温度が50℃を少しオーバーするようです。
   モータの昇温制限がわかっていませんので、調べたいところです。

 A それ以外は問題ないと思われます。


4. エンコンステックと回転数の関係

スタントマニヤはエンジン(モーター)の回転数をとても気にしています。
そのため、ステックの位置と回転数がリニヤであるのが望ましいのですが、下表から若干ずれているのが解ります。
これは4サイクルエンジンと同じ感じなので、むしろ違和感は無いのですが、私は今、演技の前の水平飛行(巡航速度)を5600rpmで飛ぶのが一番良いように感じます。

リニアー性をUPすることはJETIのアンプで調整が出来るのかは未だわかっていませんが、送信機のカーブやAFRでは微調整が上手く行かないですが更にトライしてみる所です。
スロー側はAFRで回転調整が出来ますが、高速側の調整が出来ないです。
ちなみに、最スローの2300rpmは演技の回転数で、着陸モードでは1500rpmにしています。



5. ベルト減速ユニットへの改善提案

  1) 重量 ・・・1500W(90クラス)の機体には 少し重いです。
           取り付棒を除くユニット重量 210g   ・・・160gぐらいに軽量化したいですね

  2) プーリーの締結方法
      4個のプーリーと軸の締結にはコレットとボルトが使われていますが、

    @ 締結方法は
       焼きばめ、圧入、接着 などの方法はいかがでしょうか。・・・コストと重量削減になります。
       焼きばめ代は 0.03mm ぐらいあればOKと思われます。

    Aメンテ時は
       焼きばめ、圧入・・・ プーリー抜きでも抜くことが出来ると思います。
       瞬間接着剤などの接着 ・・・ 加熱で抜くことが出来ます。
       いずれも、トルクと抜きのテストが必要ですね。
       プーリー抜きは専用品を付属するのはいかがでしょう
 
    B モータープーリーの締結方法
      プーリー抜きが使用出来る寸法関係にする必要があります。
      プーリーのフランジにコレット締め付け用の2面そぎ をしなくて済む
      この2面そぎ(プーリーの追加工)はベルト損傷の原因になりそうです。
          
    C 中間軸のプーリー
      これも、焼きばめで締結する。
      ベアリング交換時はプーリー抜きが使用出来る寸法にする。
      または、中間軸ユニットとしてそっくり交換する。

    D プロペラ軸のプーリーの締結
      この軸はプーリーを外す必要性が無いようです。
      ベアリング交換時は反対側に抜けますので焼きばめのままで良いと思います。

  3) 機体への取り付け方法の選択

      機体の機首部は 大きく分けて2種類 あります。
      防火壁に直接取り付けるタイプ と エンジンマウントタイプです。

    @ 防火壁タイプは 私の取り付けた方法が良いと思っています。
      付属のアルミ棒は重量が100g強あります。・・・90クラスには重過ぎます。
      アルミ棒の代わりにプレートを付ける・・・機体への取り付け幅を少し広げる。
      ベニヤ板のマウントを機体と同時製作なら 50g以下の重量で出来ると思います。
      ユニットを取り外しても ユニットがばらけないのでベルトのテンションが保たれます。
      スラスト調整が容易です。
      スラスト調整時にプロペラ軸のずれが少なくて済みます。
  
    A エンジンマウントタイプには ・・・別途ご提案です

  4) ユニットフレームの取り付けボルト
    
    現在4mmのボルトが使われていますが、3mmでも充分と思われます。・・・重量の軽減になります。

  5) ベルトのテンション機構部について

   現在偏芯リングが使われて、2本のベルトを一緒に張る事になりますが、ベルトの張りに偏りが出来ます。
   2本のベルトをそれぞれに張る方法が有ると良いのですが・・・

   中間軸フレームに中間プーリーの付いた別ピースを動かせるようにして取り付けて、ベルトの張りを
   調整するのはいかがでしょうか。
      
   2本のベルトの張りも調整出来るように思われますが・・・
   モーター軸をプロペラ軸に対して水平方向に少しずらして配置する必要があります。

  6) モーターがプロペラ軸芯に有るのでモータの冷却が上手く出来ない

   モータに冷却フィンが有ると良いですね。

   以上、気が付いた事項をまとめて見ました。
   参考になれば幸いです。
   2010.4.15

M様、ありがとうございました。参考にさせていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。
受注生産ベルトユニット M様と才川様のご返事メール


50productsトップページへ