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ドクター角倉の電動機情報(掲示板より抜粋) 106)

106) ニッケル水素 (2005年12月18日〜31日)

ニッケル水素

こんにちわ、
角倉さんの、航空ページエントでの写真ラジコン技術誌で拝見いたしました。
ところで、動力源として、一貫して、ニッケル水素を使用されてるようですが、そのこだわりは、なんでしょうか。 やはり安全性、信用性でしょうか。
ニッカドは、性能理論値に到達しているようですが、ニッケル水素は、どこまでいくのでしょうか。
ついこの前まで、30003800、そして、4200、凄い勢いで発展していますね。
リポの、現状の危険性、個体差のありすぎ、等考えると、やはり、ニッケル水素の魅力に引かれてきます。
(sky3d氏)


Re:ニッケル水素

sky3d さん、こんにちは。

>動力源として、一貫して、ニッケル水素を使用されてるようですが
>その、こだわりは、なんでしょうか、やはり安全性、信用性でしょうか。

確かに安全性についての事はあります。
ただ、元々リスクのある「空(そら)ものラジコン」でそればっかりを言っていたら、飛ばす事さえ出来なくなってしまいますね。 私にとって、それよりも大きい理由は「面白いから」です。

ラジコン飛行機の楽しみ方には、作る(造る、創る)、飛ばす、競争する、など色々あります。
私はその「作る(造る、創る)〜飛ばす」事あたりが面白いのです。

「飛ばす〜競争する」を主に考えるなら、以前から「良く飛ぶ飛行機」としてエンジン機がありました。 そういう物に、色々な工夫をしながら一歩一歩近づいて行くのが楽しみの一つと思っています。

ニッケル水素の信用性については、何とも言い様がありませんが、個体差も大きく、使いこなして行くのは、それなりに手が掛かって大変な面もあります。


Re:ニッケル水素-2

最近、3800mAhのニッケル水素を新しくしたのですが、今回は、セルのバラつきや寿命を考慮して、次の様な使い方をする様にしてみました。

まず、パックを組む前に、1セル毎に放電して残量を確認しました。
普通は、これをしなくても、同じロットのものなら使用中の充電によってある程度容量が均一化されるとは思うのですが、1セル毎に検査する事で、極端に残量の少ないセルを発見出来たりします。

次に、使用中の注意点としては、過充電や過放電を避け、温度にも気をつける様にしています。

ニッケル水素の場合、本来の調子が出るのは数サイクル使用後なので、それまではあまり無理は出来ません。

慣らし期間が終わって通常使用になっても、充電は4A定電流で行い、デルタピークオートカットはセル温度が高くなりすぎる事があるので、容量リミッターを利用した早めの充電カットをします。

具体的に言えば、例えばデルタピークオートカット充電で4000mAhと表示されるパックなら、容量リミッターを3800mAhに設定しておきます。 パワーを求めるのであれば、スタート時の温度が高めの方が良いのですが、フライト終了時の温度も考えての事です。

フライト終了後の放電は、パックの中で過放電されるセルが出るのを防ぐ為に、放電器の設定を1セル当たり1.1Vにしておきます。 また、この放電は、次の充電で容量カットさせる為のスタートラインにもなります。

最近のニッケル水素は、次から次と新バージョンが登場するので、この方法がどれほど通用するかは分かりませんが、暫く様子を見てみようと思っています。


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