50productsトップページへ > RCエンジン > ユニフローエンジン > フライトレポート
UNFL-1 フライトレポート (第一回)

写真をクリックすると大きな画像がご覧いただけます。
レポート1
レポート2
レポート3
レポート4

 50プロダクトではUNFL-1のフライトテストを行っています。今回は2000年6月17日の様子を中心にお伝えします。

 昨年の秋以来テストに用いている機体はSIG社のキットから作ったフォースター120です。フォースターシリーズは大変成功したキットで、作りやすく飛ばしやすい曲技練習機です。そのため、エンジンのテストには好適で、姿勢変化に対応する燃料の吸いぐわいやスロットルレスポンス、スロー回転の安定性や、エンジン固有の出力特性などを無理なく調べられます。

 現在、一番機体に適しているプロペラは18×13で、回転数は、30%ニトロメタン入り燃料で5200rpmです。私達が使っているプロペラは積層材から削り出したもので、高い剛性と正確なピッチ分布があります。市販プロペラのなかには、表示通りのピッチがないものも有ります。『適している』と言う意味は、プロペラの進行率を速度に合わせると言う事で、高トルク特性(実機と同じく、)のパワーを、うまく推力に換えるために必要な作業です。この日は20×10のプロペラで飛ばしてみました。日の丸マッハ30ニトロ燃料で、4950rpmでした。

 すると、速度は遅いのに良く引くという、面白い飛びになりました。離陸など、呆れる程短い距離でした。しかし、速度が低下する分上昇力も悪くなります。その代わり複葉のスケール機にうってつけの飛行雰囲気でした。次に、プロペラを18×13に戻して低ニトロ低オイル燃料を試してみました。バイロンブランドの、10%ニトロ、ひまし油を含む16%合成油燃料です。これで回すと、回転は4800rpmまで低下するものの、エンジンは落ち着いて回ります。速度が下がる分トリムはアップになりますが、プロペラに十分な推力があるので全く気になりません。グロープラグは、グローデヴィル4ストローク用を使っています。現状のパワーでは、市販されているF3A完成機に使うには少し不足かも知れません。しかしながら、小振りに設計された軽量機に用いれば、どこにもない等速で静寂な演技を表現できることでしょう。古崎は今、UNFL-1を用いた複葉スケール機『アイザックス フューリー』を設計しています。近々発表する予定。

   
ヘッド フォースター/UNFL−1の
機首部。
キャブの横に見える円筒状のものは、燃料補正器。
プロペラ テストに用いている積層材製プロペラ。
上が、20×10
下が、18×13


BACK

50productsトップページへ (cnt=)