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●170シングルベルトリダクションシステムについて | ||||||||||||||||
岩手県南ラジコンクラブ(IKRC) 及川嗣章氏 | ||||||||||||||||
1.使用機体 BJ Passion 2.使用アンプ フタバMC9100A 3.使用プロポ フタバ12MZ
4.使用プロペラ FALCON 21.5-13 MEJZLIC 21-13 ダブルリダクションモーターでよく使用されているピッチ14インチを使用すると降下速度がかなり速くなりますので13インチが推奨されます。 ピッチ13インチペラでもFALCON21.5-13のほうがより適切な降下速度であると私は思いますので現在はこちらを使用しています。 5.使用バッテリー FULLYMAX 5S 18.5V 5000mAh 30Ⅽ 1180g FULLYMAX 5S 18.5V 5800mAh 30Ⅽ 1300g 5800のほうが120g重量的に重いですが、BJ Passion が軽量であるためか飛行性能にさほどの差はないように思われます。 1パターンを終えた後の残量は5000で概ね20%、5800で30%くらいです。 強風時には10%くらい余計に消費しますので強風時には5800のほうが無難であると思われます。 6.外気温と飛行後の各部の温度 外気温29°Ⅽ、微風、 6分あまりのパターン飛行を終えた後、赤外線温度センサーにて計測 ドライブシャフト 45° モーター 44° アンプ 42° バッテリー 44° シングルリダクションの場合、写真にあるようにカウリングに開けたインテーク用の穴からモーターに直接空気が当たるため、ダブルリダクションで行われる導風板の加工をしなくても良好に冷却ができるようです。 動力用のバッテリーホルダーの下側には空気が流れないようにスチレンペーパーを張って流入を防いでいます。 空気の抜け側の穴は、メインギャの全部と胴体の両側面に加工してあります。 |
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7.その他 ベルトのテンションはベルトの中央部を押して3~4mm撓む位でもベルトのコマ飛びは起こしません。 またユニット取り付け用のフランジの位置は、前部、中央部、後部と3段階に調整できますが、今のところ前部と中央部でテストしましたが中央部でも特に問題はないようです。 KV値560、バッテリー電圧を39V、減速比2.7として計算すると、ペラ駆動時の最高回転数が6730rpmですから無負荷時の83%で回転していることになります。 FALCON21.5-13は降下時や降下からの引き起こし時のブレーキ特性に優れていますが強風時の推進力が少し弱いので減速比を2.6にしてみたらどうなるか興味が持たれるところです。 私自身がずっとプレッテンベルグのダブルリダクションを使用していて、OSモーター付きのダブルリダクションを飛行した経験が少ないのでOSダブルとの比較を自信をもって申し上げる事が出来ませんが、OSダブルを積んだ他の選手のBJ Passionの飛行を見て比較しますとパワー、ブレーキ、音、レスポンス、耐久性、全てにおいて何の遜色もなく十分に競技会でも使用に耐えうるモーターユニットであると思います。 重量もOSダブルとほぼ同じですので、もし可能であれば軽量化を施して重量的なアドバンテージが持てればさらに良いと思います。選手側にとってモーターユニットの選択肢が多い事は良いと思いますし試しに使ってみようと思う選手は少なくないと思います。 私もシングルリダクションのモーターユニットはお気に入りですので今後もテストを継続させて頂きたいと思っております。よろしくお願いいたします。 |
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及川嗣章 |