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Q.6
基本的なニードルの調整方法等を教えてください。   栃木県 A・K様より  
                   

A.
 一般的なニードルの調整方法は、メーカーの取説上にあるので、ここではニードルヴァルヴの性質を解説します。
 実機のエンジンが、ニードル弁はキャブに流入する燃料を規制して、定められた混合気を作り出すためだけの装置であるのに対し、模型エンジンでは、その場その場でのエンジンの調子を、直接的にコントロールする総合的な方法である点が大きく異なります。
 例えば、極端に乾燥した低い気温の日には、冷えすぎによる点火不全を防ぐためにニードルを絞り込んだり、逆に早期点火でヒート気味のときは、メインニードルを開き気味にしておいて、スロー調整のエアブリードを小さくしたりします。
 また、ニードルヴァルヴの操作によって、エンジンの状態を知ることができます。
一定の速さでニードルを閉めているのに、回転の立ち上がりが悪い場合は、負荷が大き過ぎると考えられますし、回転のピークがピピッと出ないでぐずぐずと止まってしまうのなら、燃料(特にオイル)に問題があるか、エンジンに(コンロッドが曲がったなどの)重大なトラブルが生じた可能性があります。
 以上は、あくまでもプロペラを用いた全負荷運転について述べたもので、部分負荷状態で回っているヘリコプターやカーには通用しません。
 つまり、スロットル全開状態でのエンジンに手が出せないヘリコプターのニードルを絞るためには、インフライトニードルというような仕掛けが必要になるということです。




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