改造方法
1.
ディーゼルヘッドを、新たに作る。 |
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2.
クランクシャフト吸気通路に、ジュラコンの詰め物を入れて、吸入径を6mmまで細くする。
左)クランクシャフトの吸入孔をφ6まで狭くしたもの。
右)50プロダクトオリジナルディーゼルヘッド。GP42用に作った。 |
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3.
ピストンを太い物に入れ換える。例題モデルでは、ENYA 45CXのピストンを使った。
左)ENYA45CXのピストンを削ったもの。
右)ストックパーツのピストン。 |
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詳細説明
1. ディーゼルヘッドを新たに作る。
2024−T4の丸棒材から、削りだして作ります。黄銅製のネジでコントラピストンを上下させる仕掛けになっています。コントラピストンは、頭部をカシメて固定するので、軟質アルミ材を用います。古崎は、六角の押し出し材から作っています。
コントラピストンと、ヘッドとのはめ合いは少々面倒です。すきまがあってはならず、さりとてしめしろが多過ぎてもいけません。寸法的には、2〜5ミクロン程度のしまりばめになります。ヘッドを手に持った状態で、圧縮ネジをレンチで無理なく動かせるのが理想です。
ヘッドの結合ネジは、ステンレス製キャップスクリュー(M3)を用いて、クランクケースのめネジの全長に掛かるように長さを合わせます。それは、ディーゼルにすると強い張力がネジ部に加わるので、クランクケースのめネジの部分に、ひび割れが生じる恐れがあるからです。
ステンレスビスは、高温での伸びがSCM材より大きいので、このストレスがいくらか緩和されます。
2.
クランクシャフト吸気通路に、ジュラコンの詰め物を入れて、吸入径を6mmまで細くする。
理由は、ケース内の一次圧縮を高めるためです。8,000rpm以下で、低速運転するディーゼルではφ6で十分です。吸入タイミングは変えません。
3. ピストンを太い物に入れ換える。
ディーゼル運転に必要な、高い圧縮を常時保つためです。今では、一般のR/Cグローエンジンでも、15,000rpmは普通に回すので、メーカーの設定ではこれに適するように、ピストンの熱膨張とクリアランスを合わせてあります。
しかしながら、その状態では低速で使うディーゼル運転にとってはゆる過ぎるのです。そこで、ENYA45CXのピストンの外径を削って、ストックピストンより0.02mm太く仕上げました。そして、ピストンピン径に合わせてφ5.5mmまで小端部内径を拡大した、OS48用コンロッドを用いて全体の長さを合わせました。
性能など
サンダータイガーGP42ディーゼル改エンジンは、グラウプナー14×11を、MD25ディーゼル燃料で5,200rpm回します。スロー回転を、1,500rpmまで落とせるので高ピッチプロペラでも、たやすく着陸させられます。
古崎は、SIG社のバルサキット「スミスミニプレーン」に、このエンジンをのせて飛ばしました。この機の重量は、2.2sほどです。
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5,000rpmぐらいの低速でも、14インチのプロペラで飛ばすと速度と上昇力以外のすべての点で、グローエンジンに勝る性能です。低回転のため、4ストロークエンジンより静かな音ですから、スケール機やファンライトに適したパワーといえる言えるでしょう。
このエンジンの評価は、星4つです。5つでない理由は、耐久性がはっきりしないためです。 |
50プロダクトでは、このエンジンを受注生産いたします。問い合わせくだされば、お見積もりいたします。
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