(19)日本国特許庁(JP)
(12)特 許 公 報(B2) (11)特許番号
第2852306号
(45)発行日 平成11年(1999)2月3日
(24)登録日 平成10年(1998)11月20日
(51)Int.Cl.
F02B 75/34
A63H 29/00
F02B 25/00 |
識別番号
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F1
F02B 75/34
A63H 29/00
F02B 25/00 |
Z
F
請求項の数1(全2頁) |
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(21)出願番号 特願平6−260872
(22)出願日 平成6年(1994)9月19日
(65)公開番号 特開平8−93485
(43)公開日 平成8年(1996)4月9日
審査請求日 平成6年(1994)9月19日
特許権者において、権利譲渡または実施許諾の用意がある。
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(73)特許権者 594176394
古崎 仁一
長野県小諸市大字大久保2322番地78
(72)発明者 古崎 仁一
長野県小諸市大字大久保2322番地78
審査官 高木 進
(58)調査した分野(Int.CI..,DB名)
F02B 75/34
A63H 29/00
F02B 25/00 |
(54)【発明の名称】 模型エンジンの給気
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 ループ掃気型模型エンジンにおいて、複数のそれぞれの給気孔(1) (以下、単に給気孔という)に、クランクケースから通じる燃料と空気との混合気の通路について、シリンダーブロック内のあるクランク室からシリンダー外周部を通って給気孔へ至る通路(3a)のほかに、ピストン(4)の側面外壁、つまりシリンダー内面(2)との摺動面にも、副通路として給気通路(3b)を給気通路(3a)と対応する位置に設け、ピストン(4)が下死点に近づいてシリンダー内に給気する瞬間に、給気孔(1)に近い位置で、混合気を衝突合流させるようにした模型エンジン。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、模型エンジンの性能向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のループ掃気型模型エンジンでは、1本の給気通路がそのまま給気孔へつながっていたために、ひとつの給気孔から供給される混合気の量には限りがあり、シリンダー内の旧気を完全に新気と置き換えるのは不可能であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】より多量の新気をシリンダー内に強く供給することにより、より高性能な模型エンジンを造り出すことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明を図によって説明すると、例えば、シューニューレ掃気方式模型エンジンにおいて、複数のそれぞれの給気孔(1)にクランクケースから通じる燃料と空気との混合気の通路について、シリンダーブロック内にあるクランク室からシリンダー外周部を通って給気孔へ至る通路(3a)のほかに、ピストン(4)の側面外壁、つまりシリンダー内面(2)との摺動面にも、例えば溝状の給気通路(3b)を副通路として、給気通路(3a)と対応する位置に設け、給気孔(1)に対するそれぞれの給気通路を各2筒所にすると共に、ピストン(4)が下死点に近づいてシリンダー内に給気する瞬間に、給気孔(1)に近い位置で、混合気を衝突合流させるようにする。
【0005】
【作用】シリンダーのピストン摺動面(2)を挟んで、複数の給気通路(3a・3b)を設け、給気孔(1)で合流させることにより、シリンダー内部へ強い渦となった新気が流入し、より効果的な掃気が可能になる。
【0006】
【実施例】第2図は、ピストン(4)の内部を副通路として利用した1例を示す。主通路(3a)とピストン内部の通路(3b)を通過した新気が給気孔(1)で合流する点は第1図と同等である。
【0007】
【効果】この発明は、ループ掃気方式の給気孔として応用することにより、最良の性能が得られ、模型エンジンの掃気効率も改善でき、出力と燃費の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【第1図】は、この発明の構成を示す正面断面図である。
【第2図】は、この発明の実施例の1部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 給気孔 2 シリンダー内面 3a
シリンダーブロック内にある給気通路 3b ピストンに設けた副通路としての給気通路4 ピストン 5 点火栓
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