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ユニフロー掃気エンジンの解説

一方通行になる掃気

 ユニフローとは、ガスの流れが一方通行になる掃気方法で、今までの模型エンジンでは見られなかった革新的なエンジンです。
知っての通り、エンジンの性能向上は、限られた気筒内にいかに多量の混合気を送り込めるかにかかっています。実物のエンジンでは、もはや珍しくもなくなったスーパーチャージャーやターボチャージャー方式も、こと模型用となると、コストアップに代る利点はぐっと小さくなってしまいます。小型の2ストロークエンジンでは、シュニーレ掃気法がベストと思われ、高回転高出力のエンジンでは、これに勝る方法はないのです。

 しかし、今一番求められているパワーソースは高速高騒音エンジンではなく、 低燃費、低騒音エンジンではないでしょうか。4ストロークエンジンはそのひとつの答えですが、4ストロークエンジンには大きな欠点があり、それは低回転でのトルクが小さいことと、出力/重量比がとても悪いことです。その証拠として、実機と同じ割合のサイズのプロペラで飛ぶスケール機は(ギヤダウン方式を別として)ほとんどありません。それは、そんな大きなプロペラを回せるエンジンがないためです。

 2ストローク ユニフローエンジンはレシプロエンジン中最大のトルクを発揮するエンジンです。実用エンジンでは、船舶用大型ディーゼルエンジンがこの型式を採用しており、200rpm程の低回転ながら掃気ポンプ、排気タービン、インタークーラー等を備え、熱効率50パーセント台の高性能です。これを模型エンジンに応用するとどうなるでしょうか。私たちのテストでは、5000rpm以下の低回転での絶大なトルクと、抜群の安定した低回転(700rpm )と、良好な始動性といった利点を確認しています。使用する回転数が低いので当然音も静かで、また、キャブレターからの混合気がクランクケース内を経て掃気されるため、ベアリングが錆びる心配もありません。

 今まさに時代が要求するエンジンがこのユニフローエンジンなのです。
また、同じに見えるエンジン概観でありながら、2ストロークと4ストロークがございます。これは、排気弁としてポぺット弁を使用している為、クランクシャフトの回転に対して、毎回爆発すれば2ストローク、1回おきに爆発すれば4ストロークとなります。ですからクランクシャフトに直結したタイミングプーリーのギャ比をカムシャフトに対して一対一にするか、二分の一回転にするかによってきまります。当然、カムシャフトのカムプロフィールは、大きく変わります。



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